辞めた、その後

 

この子はパフィオです
★キネシオロジーへと続く道11

東京コレクションに参加していた、
当時、日本の次世代デザイナーと呼ばれたデザイナーが率いるブランドを辞めた後、
私は、友達のつてでヘルムート・ラングの池袋のショップでしばらくの間、アルバイトをすることにしました。もう既にヘルムート・ラングの服はアトリエセールでたくさん買ってていたので、着ていく服はそろっています。
当時、世界的には大人気のラングでしたが、日本ではそれほど人気があるわけでもなく、お店に立っていてもお客様もまばらで、誰もこない時間が長く続きました。店舗スタッフは3人しかおらず、もう一人のアルバイトはセツ・モードセミナーを卒業したという、ちょっと変わった女の子で、いつもお昼には西武デパートの地下にあるお店で「玉子どん」を買って食べていました。

余りにも暇だったため、ラックに並んでいる服をひととおり試着してみたりしましたが、それでもお客様が誰もこない時間が長く、暇であることのつらさが身に染みてきたころ、一緒に辞めた一つ上の先輩と会う約束をしました。

先輩は、「少年のように」のアルバイトを見つけてきて、南青山の本社に通っていました。店舗スタッフではなく、コレクション準備のためのアトリエスタッフとして、です。

久々に訪れた、行き慣れた表参道のカフェで、私は先輩に、
「少年のように」の内部がどんな感じか聞くと、笑いながら、「大したことないよ」と言いました。そして、アルバイト期間が終わったら、そのまま辞めて次に行くところが決まっているということでした。
それがどこなのか聞くと、例の前にいたブランドの外注パターンを作ってくれていて、元ヨウジヤマモトにいたパターンナーが独立して作った事務所であるというのです。彼女はヨウジヤマモトの服が大好きで、お給料のほとんどを使ってヨウジの服を買っていたのでした。
「小林さんも一緒に行かない? 今スタッフ急募なんだって」
そう言われた私は少し考えて、「会社の場所はどこ?」と聞くと、
「代官山と中目黒の間」と彼女が答えました。
代官山なら、渋谷から一つです。私はラングのバイトが暇すぎて、疲れてきたところだったので、では様子見にとりあえず、そこへまずはアルバイトとして行ってみることにしました。

 

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